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2014/05/01 Thu  23:55
悲しい時は悲しいでいいんだ

仕事を辞めてから会わなかったほんの2年ちょいの間に
彼女は乳ガンを患って、誰にも知らせずにひとりで逝ってしまった。

「そこ」に暮らしていると思ってたのに。
可愛い孫ちゃんたちの子守りをしてると思ってたのに。
得意な料理で腕を振るって、家族を喜ばせてると思ってたのに。

確信を抱くとか抱かないとか、そんなことすら考えもしなかった。
ただ、当たり前に「そこ」に「いる」はずだと思ってた。
会わないでいるだけで。

3月の最後の朝に静かに息を引き取ったと、
10日以上たって知らされた。





突然の訃報で心の中のつっかい棒がずれた。
中心から外れたまんま戻らなくなった。



驚いた。わたし、こんなに、彼女が好きだったんだね。


「えぇ~っ?」って、顔をしかめて聞き返した後で
「しょうがないなぁ、やったげるよ」って
引き受けてくれたいろんな分担とか。
 
ぶっきらぼうに感じるしぐさや些細な言葉で誤解されたりとか。
それを彼女に伝えるわたしの立場を慮ってくれちゃったりとか。

みんなの休憩時間にって、自分の休憩時間を使って果物むいてくれてたりとか。お菓子を焼いてくれたりとか、季節の炊き込みご飯を持って来てくれたりとか。

もうヤダ、もうやめる、他の人にやらせてよ、えぇ~っ(ーー;)

そう言いながら、でも、けっこう楽しんで、いろいろ工夫を凝らしてくれてたよね。



震災の後、避難所で寝起きしながら職場に通ったわたしに
ボトルジャーに入れたコーヒーを何度も届けてくれたよね。
まだ、市内全域で断水だったのに。
重たい思いをして給水所から運んできた大事な水で。

寝てるわたしを起こさないようにって、枕元に置いてってくれたよね。

亡くなったって聞いてから、彼女を思うたびに、
何もないのにコーヒーの香りがする。
わたしが彼女を思う時には、彼女もわたしを思ってくれてるみたいに。



思い出して涙が出て、言葉にしてまた泣いて、

どうしてこんなに悲しいんだろうって、不思議な気持ちで2週間以上過ぎて、それでも静かに浮き上がってこれたから、まだ悲しいけどきっと大丈夫。

繰り返し思い出してしんみりしたりホッとしたりしながら、心の中での彼女の居場所が、たぶん、だんだん落ち着いてくる。

なんにもなかったみたいに日常に戻ろうかと思ったけど、この悲しさを忘れたくない気がしたから、書きとめておくことにするね。



今年の桜、彼女は見ることができなかったのに
わたしは、いつもの年より多く、あちこちで桜を楽しんでごめんね。

いつかそっちで会ったら、今年の桜の話をするよ。楽しみにしててね。
もしかして、片目をつぶって言う?

「アタシが内緒にしといたおかげで、綺麗な桜が見られたでしょ?」って。

 ふふん(*^_^*) ・・・お見通しだよーだ。





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minako

Author:minako
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宮城県沿岸部の震災被災地で、元気に慎ましく暮らしている筋強直性ジストロフィーのメニエール持ち。
最近めっきり歩けなくなりましたが電動車椅子でお散歩しています。
冬場は基本、冬眠します(^o^)丿

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